自信満々な人、って、
あなたの周りにいますか？
実は、コーチングの最中などに、
「苦手な人はいますか？」と聞くと
高確率で挙がるのが、この
「自信がある人」なんです。
人間関係を築いていく上で
「自信がある人」と付き合うのが辛い、
という方は、意外と多くいます。
人事の場合は、特に
経営層と接する機会も多く
「自信がある人なんだなぁ」と感じる人と
日常的に接している人も
結構いらっしゃるんじゃないでしょうか。
今日は、こうした
「自信満々な人」をなぜ苦手だと感じるのか？
「自信満々な人」とどう付き合っていけばいいのか？
を考えていきたいと思います。
1．「自信満々な人」をなぜ苦手だと感じるのか？
「自信満々な人」を
なぜ苦手だと感じるのですか？
という問いに、多いお答えは
①「私の自己肯定感が低いから……」
②「相手の“押し”が強いから……」
の2つではないかと思います。
これらは、どちらも
半分正解で、半分間違い、
だと私自身は思っています。
なぜかというと、
自分自身の自己肯定感の高い・低いも
相手の押しの強さも
場面によって、変化するものだからです。
まぁ、中には
「あれも、これも、自分が正しい！」
という形でぐいぐい押してくる方も
いらっしゃるかもしれませんが
一般的に、それだけでは仕事は
成立しませんから
場面によって濃淡が出るはずだと思うんですよ。
なので、これらが原因なら
「あの場面では、ちょっと引け目を感じちゃったな」
とか、
そうした「一過性のもの」として
受け止められるはずでは、と思います。
そして、だからこそ
「自信満々な“人”が苦手」
＝その人のことがずっと苦手、
ということは、
それだけではない
裏の理由があるんじゃないかと思うのです。
2．「自信満々な人」の言葉で、自分の何が傷ついているのか
では、この
「自信満々な人を苦手だと思う裏の理由」は
何なのか？
それは、「価値観の違い」であることが多いです。
もっというと、
大切にしたいもの、や
守りたいもの、
の違いです。
たとえば、人事の仕事をしていると
「女性活用とか多様性とか行ってるけど、
結局、女性の幸せって、
結婚して専業主婦になることなんでしょ」
という方にたびたび遭遇します。
（信じられない方もいらっしゃるかもしれませんが、
こうした方は意外といます）
こうした方は、
今では、表だってははっきりとは
おっしゃらないですが
この価値観に基づいて
いろんなことにコメントをしますので
意外とわかります。
一方で、あなたが
「仕事は楽しいし、これからも続けたい。
もっと成果を出したい。
男女関係なく、そうであってほしい」
とお考えなら。
相手の「女性は専業主婦になるのが幸せ」
という価値観に基づいたコメントに
継続的に傷ついたり、
不快を感じることになるかもしれません。
そうした「傷ついた経験の積み重ね」が
「この人は苦手」につながっていくわけです。
ご自身を振り返ってみて、いかがでしょうか？
3．「自信満々な人」と上手に付き合う方法
では、自分が苦手だと感じる
「価値観が合わない人」とは
どう付き合って行けば良いのでしょうか。
最近では
「価値観が合わない人とは
距離を置きましょう」
と言われることも多くなってきました。
これも、ひとつの方法です。
ただ、必ずしも、苦手に感じるすべての人と
距離をとることは出来ないとも思います。
そんなとき、つい
・どうやったら、自分が耐えられるか？
・どうやったら、この人を変えられるか？
の2つを考えがちになりますが、
実は、この2つは、あまり建設的な方法ではないと
私は思っています。
耐え続けるのは、自分自身の負担が大きいですし
相手を変えるのも多大な労力がかかりますから。
では、どうしたら良いのでしょうか？
そのひとつの解決策は
「相手の価値観と
自分の価値観の違いを知ること」
です。
自分とは異なる価値観からで手きた言葉に
なぜ傷ついてしまうかというと
「どんな違いがあるか」ということを
そもそも明確に認識できていないからです。
明確に認識できていないと、
相手の言葉に対する
心の準備ができないために
大きく傷ついてしまうわけです。
相手の価値観を知っておくだけでも、
心の準備ができ
ある程度冷静に、相手の言葉に
対処することが出来ます。
相手の価値観を大きく否定せず
自分の心を守りながら
関われるようになる、ということです。
例えば、先述の
「女性活用とか多様性とか行ってるけど、
結局、女性の幸せって、
結婚して専業主婦になることなんでしょ」
という方。
この方は、
こうした価値観を持っていたからこそ
専業主婦の奥様を支えるために
長年、仕事を頑張ってこられたのかもしれません。
相手が自信満々に言いきってくる
強く決めつけてくる、
と感じることの裏には
どのような価値観がありそうでしょうか？
身近に、苦手だな、と感じる
「自信満々な人」がいる方は
ぜひ、考えてみてください。
その小さな積み重ねが、
これからのコミュニケーションの
下地となってくれるはずです。
自信満々な方、というのは
場面によっては大きな推進力を
担ってくれたりもしますから
人事としては、適度な距離感で
その方がより活躍出来る関わり方を
模索していきたいものですね。
