人事

コンプライアンスの課題の半分は人事の課題

コンプライアンス、というと、
以前は、直訳の
『法令順守』からスタートして

「いかに法律を踏み外さずに企業活動をするか」

ということが重要視されて
いたように思います。

コンプライアンス研修、というと
弁護士などの法律家の方が 

「どんな行動ならOKで、どんな行動ならNGか」
「NGな行動をとらないために、どんな制度が必要か」

ということをお話するものも多いです。

こうした「法令遵守」も
もちろん、今でも大事なのですが
(というか、さらに大事になっている) 

ただ、最近は、
カウンセラーやコーチが
コンプライアンス研修を担当する形に
変わってきているのだそうです。

「あれ、これって大丈夫かな?」
と感じた時に、

その違和感を”気軽に共有できる”ために
お互いの価値観を理解し、
受け入れることができる

そのための信頼関係や、
安心感のある関係性を
社内で築いておくことが
より重視されるように
なってきたのだそうです。

その背景としては、ここ数年で、
コンプライアンスの言葉の
意味するところが
ぐっと広がってきていることがあります。 

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[Book]人事としても上司としても努力のポイントがつかめる『コーチングのプロが教える超実践型1on1』

1on1は毎月やっているけれど、
どうも手ごたえがない……

という会社や、上司の方も、
きっといらっしゃると思います。

とはいえ、
「手ごたえがない」
というところまではわかっても、
「何を改善すればよいか」までは、
いまいちわからないことも多いもの。

今回は、そんな方向けに、
書籍『コーチングのプロが教える超実践型1on1』
をご紹介します。

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人事制度にどこまで入れてる?目標を“達成したいもの”に変えるために必要なこと

人事制度として、
目標管理(Management by Objective=MBO)
の仕組みを導入している会社は
少なくないように思います。

もしかしたら、その中で、
社員が会社制度の中で設定する「目標」を
「達成しなければいけないノルマ」だと
認識しているケースも、
けっこうあるのではないでしょうか。

とはいえ、今は、
「達成圧力をかけられるノルマ」
というのは、
敬遠されがちなのでは、と思います。

だからこそ、多くの上司は、
会社として提示した目標を

「どうやったら“達成したい”と思ってもらえるか?」

に腐心しているわけです。

この記事では、
仕事として設定する目標を

「ノルマ=強制的にやらされるもの」から
「達成したいもの」に

変えるために必要なことを考えます。

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[Book]人事担当者が身に着けておきたいキャリアコーチングの基本がここに。『迷ったら、自分を好きでいられるほうを選べばいい』

人事として、
社員のキャリア相談に
乗った経験がある方も、
きっと多いのではないでしょうか?

私も、同期や、
仕事でちょっとしたやり取りのある方から
等々、

「ちょっっと聞いてほしいんだけど……」

と声をかけられることもままあります。

話を聞くこと自体が億劫だ、
という方は、
少ないかもしれないですが、

とはいえ、
お互いの立場や会社の仕組み、
相談者の状況上、

明確にアドバイスできない
ケースも多いですから、

どんな視点から話を聞いたらいいのか?

については
迷うところがある方も
きっといらっしゃるかと思います。

今回は、そんな人事の方にとって
参考となる本をご紹介したいと思います。

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人事として自分の心を整えたい時に有用なワーク3選

常に社員の相談を受けたり、
「人」に関する対応をしている
人事の仕事。

だからこそ、自分自身の心の状態は
非常に重要だと感じています。

心の状態が悪いと、
誰かのちょっとしたことにも
イライラしたり、

緊急の程度を
見誤ってしまったりしまうことも
ありますから。

とはいえ、

常に心の状態を整えておく、
というのは、結構難しいです。

体調の波もあると思いますし、
多くの方は忙しいですから、

体力的にもメンタル的にも
負担がかかってしまっていることも
多いんですよね。

今日は、そんな
「心の状態が悪い時」に
試してみてほしい、

自分の心を整えるワークを
3つご紹介したいと思います。

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人事関連のサーベイを120%活用するための3つのポイント

近年、人事関連のサーベイや
アンケート調査を実施する会社が
急速に増えていると感じます。

人事関連のサーベイ、というのは
例えばエンゲージメント調査や
管理職の360度フィードバックのための
社員アンケートなどのことです。

現在は実施していなくても、
「これからやりたいと思っている」
という会社もあることでしょう。

アンケート調査を主体としたサーベイは
実施方法がシンプルで、
職場環境を表す数少ない
「定量的な結果が出るもの」
でもあります。

しかし、だからこそ、
ミスリードにつながったり
社員に不信感を持たれたり……
ということも発生する可能性があります。

そこで今回は、人事分野で、
かつ社内でサーベイ調査を
実施するときに、

気をつけておきたいポイントを
考えていきたいと思います。

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[Book] 人事としてリーダーが部下と向き合う時の覚悟を知っていますか?『リーダーを目覚めさせるキラー・クエスチョン~女性トップコーチが斬り込む「39」の質問~』

人事であれば、
きっと多かれ少なかれ、
リーダー育成に携わっているものと思います。

ただ、

どんな働きかけをすれば、
「スタッフ」から「リーダー」になるのか?

は、迷うところがある人も
いるのではないでしょうか。

一見、モチベーションが高く
物事を前向きに推進しており
多くの成果を残している人でも、

リーダーになったことで
機能しなくなってしまう……

という人は少なくありません。

今回は、そんな人事の方に向けて
「リーダーとは何か」を
体感できる本をご紹介したいと思います。

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人事担当者の方へ。「1on1が苦手な管理職」に必要なのは○○○○の支援

近年多くの会社で導入されている1on1。

だからこそ、人事担当者の方が
気にし始めているのが
「1on1が苦手な管理職」
の存在ではと思います。

「1on1って、そもそも何を話せばいいの?」
「やってるけど、手応えがない」

という方から、

「ご本人は上手くやっていると
 思っているようだけど
 部下からはどうも評判が悪い」

というケースまで。
本当にいろんなパターンがありますよね……

そんな中でも、今回は
「1on1で話を”聞く”のがストレス」
というケースについて、取り上げたいと思います。

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人事としてどうサポートする?「上司と部下のパートナーシップ構築」にならない残念な1on1

人事の方で、

「どうやったら、組織として
 より高い成果を
 上げられるようになるか?」

「どんな組織風土を醸成すれば
 社員がイキイキ、のびのびと
 活躍できるのだろうか?」

ということを考え
施策を実行している立場の方も
きっといらっしゃると思います。

(ちなみに、こうした活動を
 「組織開発」といいます)

その中で、多くの場合に
鍵になるのが
「上司と部下の関係性」
です。

組織、という言葉から
集団をイメージされる方も
いると思いますし

「チームビルディング」という視点で
捉える方もいると思います。

それも、もちろん正しいのですが
人と人との基本的な関係性は
「1対1のパートナーシップ」です。

なので、「1対1」の関係性を
より良いものにしていけるかどうかが

実は、組織の質を
より良いものにしていけるかどうかの
基礎になるんです。

そして、今や、
上司と部下の
1対1の関係性の
核となっているのが

そう、「1on1※」です。
※上司と部下が1対1で実施するミーティング

ただ、1on1を実施していれば
必ず、上司部下の関係性が
良くなるかというと、
そうではありません。

というわけで、今回は
上司と部下の
パートナーシップ構築上
残念な1on1ってどんなもの?

という点から
考えていきたいと思います。

1on1の場が
残念なものになってしまう
理由は、主に2つあります。

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今後、人事施策にも入ってくるであろう「ナラティブ」について考える

先日、私が所属している
トラストコーチングスクール(TCS)
認定コーチコミュニティ内にて

「ナラティブ」

に関する勉強会を
開催しました!

「ナラティブ(narrative)」というのは
近年、ビジネスシーンで
徐々に注目され始めている
「物語」「話術」「語り」といった
意味を持つ言葉です。

私は、この「ナラティブ」という概念が
これから、人事施策にも
深く入ってくるのではと考えています。

というわけで、今回は
「ナラティブ」のお話を
したいと思います。

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