セカンドキャリアの壁を越えるために意識したい3つのポイント

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社会の変化が大きい近年、年齢を問わず、キャリアチェンジを目指す人も増えてきているように思います。

日本全体、世界全体で産業構造が変化していますから、

・職種や業種を移ろうと考えている方、や
・自分の目指す生き方にあわせて働き方を変えていきたい、という方

きっといらっしゃることでしょう。

ただ、そうした方が、みなさん新しいキャリアへ進めているかというと、必ずしもそうではないようです。

また、定年退職や会社の構造改革などでキャリアチェンジとなった方で、まだ気持ちの整理がついていない……というお話も多く聞きます。

そこで今回は、キャリアチェンジの壁を越えるために意識したい3つのポイントについて、一緒に考えていきたいと思います。

ポイント1:その「お金の不安」は本当か

コーチ等の立場でキャリアチェンジを目指す方とお話していると、かなりの頻度で出てくるのが「お金の不安」に関するお話です。

私たちも生活がありますから、キャリアチェンジした先の生活がどうなるか、というのは、関心が高くて当然だと思います。

が、一方で、お金に関する課題って、実はかなり対処方法が限られるものでもあります。

現状を把握して、必要な収入/支出を見込んで……という基本があり、その結果により、打てる手もある程度決まってくる。

不安でも、そうでなくても、やれること、やるべきことって、そんなに変わらないことが多いのです。

なのになぜ、「お金の不安」で足が止まってしまうのか。

その原因は様々ですが、ひとつの可能性として知っておきたいのは、「お金の不安」の裏側に、これまで当然と思ってきた価値観や思い込みなどがある場合がある、ということ。

お金の不安を解消していくために必要な行動を選ぶことができない、それぞれの背景があるということです。

その背景を把握できると、その価値観を持ち続けるのか? あるいは別の考え方を選ぶのか? を自分で考えることができ、キャリアチェンジ、キャリアシフトに向けた動きへとつなげていくことができるようになります。

ポイント2:「人間関係の不安」に振り回されていないか

2つ目のポイントは「人間関係」。

特に会社員の方の場合、会社を通しての人間関係について、どう考えていくかが大事になってくるなと感じています。

日本はこれまで、終身雇用の慣行にならっていた企業も多くありました。

つまりは、年齢が上がればあがるほど、1つの会社で長く勤務してきた方が多いということです。

1日のうち多くの時間を仕事をして過ごし、会社(もしくは会社の取引先)の人と過ごす。

人によっては、会社以外での人間関係が希薄になっている方もいると思います。

そんな方がキャリアチェンジを迫られる状況になると、どうなるか。

「自分は評価されていなかったのだ」と感じて、自分の実力を過小評価して自身を喪失してしまったり、「会社というコミュニティから疎外された」と強い孤独を感じて、かえって会社に過剰適応して、しがみつきたくなったりしてしまう状態に陥りがちになるんですよね。

(実際には、仕事力への評価とコミュニティに所属できるかどうかは別ですし、人として疎外されたのではなくて部署の位置づけ上の事情だったりするわけですが)

こうした人間関係に関する不安は、おそらく感じなくすることは非常に難しいと思います。

社会生活を営んでいる人間にとって、喜怒哀楽と同様、「コミュニティへの帰属感」かなり基礎的な部類に属する感情ですから。

ただ、もしあなたがキャリアチェンジを考えている、もしくはキャリアチェンジが想定される状況なら、会社外でなんらかのコミュニティに所属したり、学びを深めたりして、会社以外の人間関係を増やしておくことは、しておくとよいかもしれません。

そうしてつながりを増やしておくことで、いざ会社というコミュニティから切り離されるかも、という場面になった際に、湧いてくる不安を軽減することができるからです。

ポイント3:「挑戦する期間」を長く・短く設定しすぎていないか

3つ目のポイントは、キャリアチェンジにかけようとしている期間です。

新しいことをやろう、と決意するとき、取り組みやすい期間は人によって様々です。

3か月がイメージしやすい、という人もいれば、6か月、1年といった、ある程度長期の方が動きやすいという方もいらっしゃるでしょう。

また、例えば単に転職するだけなら短期間で済むと思いますが、会社外での人間関係の構築から取り組む必要がある方は、半年や年単位での取り組みを想定する必要があるかもしれません。

が、この「期間」、多くの人が“なんとなく”で決めてしまっているように感じているのですが、いかがでしょうか?

ここを短く見積もり過ぎていると、必要以上に焦ってしまいがち。

逆に長く見積もり過ぎていると、やるべきことに集中できず、つい後回しにしてタイミングを逃してしまいがちに。

自分にとって「今」必要なことは、どれくらい時間をかけてやるのが良さそうでしょうか。

動き出せないときに必要なのは、案外「今集中して取り組むべき内容と、期間」といった単純な目の前のことの棚卸しなのかもしれません。

まとめ:「新しいものさし」をどんなものにするか

お金、人間関係、いつまでに何をやるかの期限。

キャリアチェンジをする、というのは、こうしたことについて、今までの価値観から、新しい価値観へシフトしていく過程でもあります。

不安を感じて当然ですし、戸惑って当然です。

ただ、「不安だから」で足を止めて、タイミングを逃してしまうのはとてももったいないことでもあると思います。

常にキャリアの見直しが求められるこの時代に必要なことは何か。

これからキャリアチェンジが控えているのなら、そのためにどんな準備をしていく必要があるのか。

自分のキャリア、自分の行動を測っていくための「新しいものさし」をどんなものにするのか。

すでにキャリアチェンジのご予定がある方も、そうでない方も、これからの自分のありたい姿をイメージしながら、一度考えてみるといいかもしれません。

考え始めるのに、早すぎるということはないと思います。

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