「やる気のない部下」への接し方の幅を広げる2ステップ

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コーチングをご提供していると、たびたび「やる気のない部下にどう接したら良いですか?」というご相談をお受けします。

現在、モチベーションを上げる方法、として、いろんな方法が普及してはいますが、元々やる気が感じられない、という相手には、こうした方法を試してみても効果がなかったり、試すこと自体がためらわれたりするものだと思います。

そこで今回は、私自身が「もしかして、やる気がない?」と感じた時に、必ず確認していることをシェアしたいと思います。

STEP1.どんな行動から「やる気がない」と判断しているか?

まず、必ず確認しているのが、私自身が「相手のどんな行動から“やる気がない”と感じているのか?」ということです。

私たちは、テレパシーで繋がっている訳ではありませんから(笑)、「この人、やる気がないのでは?」と感じる時というのは、そのほとんどが、相手の言動をもとに判断しているはずです。

例えば……

・新しい仕事になかなか手をつけない
・取り組んでいる仕事がどれも中途半端な状態で放置されている
・割り当てられた仕事自体はやっているが、新たな提案をしない、他の人の手助けをしない

等々。

これは、「たまたま1回だけ見た一瞬の状態」をもとに、「やる気がない」という印象を持ってしまっていないかをチェックする意味もあります。

STEP2.その行動が定着した背景に何があるか?

「相手のどんな行動から“やる気がない”と感じているのか?」を書き出したら、次に、「その行動が定着した背景に何があるのか?」を考えていきます。

例えば、上記で例として挙げた「割り当てられた仕事自体はやっているが、新たな提案をしない、他の人の手助けをしない」というのは、ご相談が多い事例です。

こうしたご相談の場合、例としてお伝えすることが多いのが「その方、もしかしたら過去に過労で倒れたりしたことがあるのかもしれませんね」ということ。仕事を引き受けすぎて、また過労で倒れたりしないかを心配して、自ら行動しないようにしているケースがあるからです(私自身がそうでした)。

もちろん、実際の講座やセッションでは、これだけではなく、いろんな可能性を一緒に検討します。

どんな行動も「本人にとっては合理的な判断」

人の行動には、多くの場合、その背景となったきっかけや、その人が今まで“上手くやっていく”ために必要だった思考パターンがあります。

あなたにとってはマイナスの行動に見えるものでも、本人にとっては「これまで生きてきた経験に基づいて合理的に判断した結果、とっている行動」かもしれないのです。

部下指導・部下育成に限らず、「苦手だな」と感じる人に出会った際は、そうした「背景の可能性」をどれだけ多く考えられるかが、スムーズに対応できるかどうかの分かれ目になってくると思います。

より具体的な接し方、対応の仕方については、講座やセッションで一緒に考えていますので、気になる方は講座等のページをご覧くださいね。

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